比嘉健琉店長の顔写真

本店店長の
比嘉 健琉です。
皆さんに良い三線をお届けし、長く楽しんでほしいと願いながら店舗で三線づくりに励んでいます。

では、どんな三線が良い三線なのでしょうか?

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三線あれこれQ&A

三線を選ぶ

Q.三線を選ぶときのポイントを教えてください

Answer

初心者、経験者の方ともに、1番簡単でわかりやすいポイントは「ご予算」です。
3万円以下なら人工皮、4万円までOKでしたら、蛇皮三線(ともに棹材は花梨)のセットがご購入いただけます。
それ以上のご予算でしたら、価格に応じてご提案させていただきますのでご相談ください。

つぎは音質です。
クリアで硬めの音がおすきなら人工皮がいいですし、柔らかくあたたかみのある音がおすきなら蛇皮のほうがいいでしょう。
また、マイクを通して演奏する機会が多い場合(とくにピックアップ)は、音質の安定して抜けのいい人工皮が適しているといえます。


Q.初心者は、人工皮のほうがいいのでしょうか

Answer

演奏方法についていえば、人工皮も本皮も変わらないので、初心者だから人口皮のほうがいいということはありません。
また、お手入れ方法も、最近はほとんどの本皮三線は、「二重張」という人工の強化生地を下地にしてその上から蛇皮を張る加工を施しているので、人工皮同様に自然に破れる心配はまずなく、特別なことは必要ありません。

ただし、一般にお値段は人工皮のほうが若干安い(※)ので、その点では「試しに弾いてみたい」という初心者の方でもお求めになりやすいかもしれませんね。
(※)棹の材質が同じ場合。棹材によっては、本皮より人工皮のほうが高いこともあります。

ウマ(駒)について

Q.ウマ(駒)の向き・立て方・立てる位置など教えてください

Answer

◆ ウマ(駒)の向き ◆
ウマを平らなところに立てて横から見て、傾斜がついている側が[表](竹製の場合はツルツルしている面)、 垂直になっている側が[裏](竹製の場合は横に筋が入っている面)になります。
表が棹側、裏が猿尾側になります。

横からみると、少し猿尾の方に傾いたようになっています。
向きを間違えると演奏中にバタンと倒れ、角が折れたりしますので注意してください。


◆ ウマ(駒)の立て方 ◆
棹と胴の接続部あたりの間から指を入れ絃[チル]を持ち上げます。
絃[チル]をしっかり持ち上げ、ウマを立てウマの溝に絃[チル]をのせます。


◆ ウマ(駒)を立てる位置 ◆
糸掛けの部分から指3本から4本くらいの位置です。(目安としてチーガの3分の1くらいのところ)
その位置までウマを少しずつずらして調整していきます。
(皮に傷がつかないよう蛇皮にあたる方を引きずらないように注意してください。)


Q.三線を弾かないときにウマ(駒)はどうしたらいいですか

Answer

三線を弾かないときは、ウマを倒してください。

弾くときに立てて、三線の練習が終わったらウマを倒すのが基本です。
チーガー(胴)の皮を傷つけないようにゆっくり倒して、絃[チル]にそのままはさんでおくといいでしょう。

持ち運びの時には絃[チル]からはずし、ティーガー(手掛)のヒモにかけておく方が良いと思います。
このときも竹製のウマは欠けやすいの注意してください。


Q.竹製のウマとプラスチック製のウマはどちらがいいのでしょう

Answer

竹製のウマ(駒)は、音の響きがよくなりますが、かけやすく、プラスチック製のウマ(駒)は丈夫ですが、滑りやすいです。
どちらも一長一短があり、選ぶ際にはどちらを優先するかということになると思います。

竹製のウマを使用するときに、プラチック製のウマを予備として持っておくのもいいですね。

調絃(ちんだみ)について

Q.カラクイがまわって糸が巻けません。どうしたらいいですか

Answer

カラクイがくるくるまわる、滑ったりするのにはいくつかの原因が考えられます。

  1. ×1.巻き取った絃[チル]が棹側(差し込み口)に寄って当たってしまい、カラクイが押し戻されている。(写真)
  2. ×2.カラクイの先端が、差し込み口の大きさにあっていないため、うまくとまっていない。
  3. ×3.カラクイの摩擦力が働くような差し込みをしていないので滑ってしまう。

それぞれ、解決法は以下のようになります。

  1. ○1⇒絃[チル]を少しゆるめた後に巻きなおし、差し込み口にかからないようにする。
  2. ○2⇒カラクイの先端部を削るなどして、太さを調整する必要があります。
    自分でできない場合は、専門家にやってもらうのがよいでしょう(当店でも承っています)。
  3. ○3⇒ふつうにくるくる回すのではなく、巻くのでも緩めるのでも、カラクイの先端部を差し込み口にねじ入れるような感覚で動かすのがコツです。
    うまくできているときには、手には適度な摩擦感(きゅ、きゅ、という感触)が伝わってきます。ただし、あまりきつくねじ入れすぎると折れてしまいますので、力の加減には気をつけてください。
    慣れればさほど難しいことではありませんが、はじめは上級者や先生など、慣れている人に教えてもらいながらやるのがいいでしょう。

三線のお手入れについて

Q.基本の手入れを教えてください

Answer

  • 演奏後はウマをはずし、棹は、乾いた柔らかい布で拭きましょう。
  • 人工皮、二重張三線は、乾燥や湿気を避けていれば特別なお手入れは必要ありません。
  • 蛇皮一枚張りは冬場の乾燥に弱いので、表面の渇きが気になるときには、蛇油またはハブ油を皮に直接軽く塗るのが良いでしょう。

蛇油やハブ油が無い場合は、ハンドクリームを手に塗った後、皮をなでるように塗り付けるだけでもOKです。
二重張でも、乾燥が気になる場合には、同様の手入れを行ってもよいでしょう。
どちらも軽く塗る程度でよいので、油(クリーム)のつけすぎには注意してください。

一番よいお手入れは、毎日少しでも弾くことです。
皮に刺激が与えられて柔軟度が増し音もよくなります。


Q.胴の本皮の鱗(ウロコ)が取れてしまいます。どうしたらいいですか

Answer

蛇皮からはがれるのは、鱗(ウロコ)ではなく、鱗の上についてる「薄皮」なんです。

これが綺麗に剥がれ落ちてから蛇皮の乾燥が進み、音が良くなっていきます。ですから、特に気にしないで大丈夫です。
鱗(ウロコ)自体がめくれ上がってきても同様です。これは、蛇皮が乾燥が進み、だんだんいい音になってきている証拠です。

購入直後に胴部分の一部に色ムラがあるように見える場合は、鱗の薄皮が剥がれ落ちて蛇皮の本来の色になっているのだと思いますので、この場合は上に書いた理由ですので心配いりません。

三線の保管について

Q.保管するとき、気をつけたほうがいいことを教えてください

Answer

保管するときはウマをはずします。

人工皮、本蛇皮ともに、直射日光や冷暖房の風が直接当たる場所、高温多湿、乾燥しすぎる場所を避けて保管してください。
しばらく弾かないとき、ケースに入れっぱなしにするのは避けましょう。

三線立て(ギターなど他の楽器用のものでも可)に立てておくか、壁にフックなどを取り付け、カラクイにひもをひっかけてフックに吊り下げるなどの方法でおいておくと、不用意に倒して傷をつけたりカラクイを折ったりしなくてすみます。


Q.三線を横に寝かせて保管しても大丈夫ですか?

Answer

特に問題ないでしょう。

三線自体が作られて間もないものであれば、寝かせて保管すると裏面の乾燥が悪くなることも考えられますが、購入してから時間が経っているのであれば乾燥の問題もないでしょう。

ウマを倒し、安全に保管できるのであれば寝かせた状態での保管でも大丈夫です。


Q.なぜ、湿気や乾燥がいけないのですか

Answer

三線の棹や胴(チーガ)の枠は木製なので、乾燥や湿気で劣化します。
たとえば木製のたんすの引き出しが夏と冬で開け閉めのしやすさが変わるように、木材は湿度に多かれ少なかれ影響を受けるのです。
具体的には、極度の乾燥はひび割れの原因になり、高湿度はゆがみ(反りや曲がりなど)の原因になります。棹の変形によって、音がシャカシャカ不快な音で響くようになったり、正しい位置で絃[チル]を押さえても音が正確に鳴らなくなったりします。

また蛇皮も、乾燥により亀裂が入ったり、湿気を含んで音が悪くなったりするなどの影響が出ます。乾燥と湿度の高い状態に交互におかれると、皮が伸縮を繰り返していたみが早まることにもなります。

とくに一枚張では湿気や乾燥は確実に破損(ひびや破れ)を早めますので、気をつけてください。